ジョージ秋山「灰になる少年」(1975年10月30日初版発行)

・「灰になる少年」(1973年「週刊少年ジャンプ」39号〜49号)
「会社社長の父親と、元・ミス日本の母親を持つ少年、松原潮。
 何不自由ない幸せな生活を送っていたが、ある日、チンピラ風の青年から
「いまのうちだぜ おまえがそうやってしあわせにくらせるのもな」
 と言われ、以後、不安を抱くようになる。
 その頃から、少年の家庭には事故や異変が続出。
 徐々に、少年は、父親が母親を殺そうとしているのではないかと疑心暗鬼にとりつかれる。
 また、父親の行くところで起こる、生首を切断する連続殺人事件。
 少年の父親の秘密とは…?
 そして、鎌を手に襲いかかる、謎の怪物の正体は…?」

 「週刊少年ジャンプ」にて1973年39号〜49号にかけて連載された、トラウマ・ホラー漫画の名作です。
 二転三転するストーリーに、当時の社会問題を取り入れ、相変わらず尖がりまくってますが、よくよく考えると、メチャクチャな話のような気が…。
 ともあれ、永井豪先生の「ススムちゃん大ショック」と並ぶ、「子供目線ホラー」の古典と言っていいでしょう。

 ちなみに、角川ホラー文庫にて復刻されております。
 大きな改変はないようですが、
・「かたわ」→「死人同様」
・「パパは気ちがいだ」→「パパは気がちがった」
 の二か所が変更されているようです。(他にもあったら、ゴメンね。)

・注1
 中割れ。小口の下側に押印。

2023年5月14日 ページ作成・執筆

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