亜月亮「闇都市伝説@ ブラック・サイト」(2012年5月30日初版発行)

 収録作品

・「File.1」
「工藤友花と間宮友希は共通する趣味や好みが多く、中学校時代からの親友同士。
 二人は高梨という男子に想いを寄せていたが、彼からモデル体型の女の子が好きと聞かされ、ショックを受ける。
 そこで二人はダイエットをすることを決め、先に目標体重に達した方が彼に告白することとなる。
 友希がダイエット方法を検索すると、ダイエット・サプリのモニター募集のサイトを発見する。
 サイトによると、このサプリを飲めば、一日で一キログラム痩せることができ、しかも、最初の一ヵ月は無料。
 二人は一緒にモニターに応募し、翌朝、それぞれの家に見知らぬ少女が訪れ、ダイエット・サプリを手渡す。
 その際、少女は「1日1粒」を必ず守るよう注意するも、それだけで、体重の報告義務等、一切ない。
 二人は恐る恐る飲んでみるが、すぐに効果が現れる。
 ところが、友花はダイエットと関係なく、あるバンドのライブ・チケットが当選したことで高梨と急接近。
 友希はそれに危機感を覚え…」

・「File.2」
「りあ(16歳)は彼氏が欲しくてたまらない。
 キャリアウーマンの姉は超イケメンのエリート・サラリーマンとクリスマス・イブに結婚するし、周りの友人も次々と恋人を得て、クリスマスに一人ぼっちは彼女だけ。
 彼女が焦っていると、あるサイトが目に留まる。
 それは「ケータイ恋愛ゲーム『ラブ・彼氏』」のモニターを募集するサイトであった。
 試しにやってみることにして、まず、「理想の彼氏」をデータ入力。
 このゲームでは「ラブ・チャージ」とう目盛りがあり、「リアルな愛」がチャージされ、フルになるとステージ・アップし、スペシャル・イベントが起きる仕組みであった。
 彼女がゲームの中で仮想の彼氏、ユウキとコミュニケーションを取ると、これが実に彼女のツボを押さえまくり。
 彼女はゲームであることを次第に忘れ、ラブ・チャージを上げることに夢中になる。
 そして、最終ステージでは…」

・「File.3」
「西村ヒトミはド近眼な少女。
 彼女はコンタクトレンズに憧れるが、体質的に合わず、あきらめていた。
 しかし、彼女は意中の男子、真田に振り向いてもらうため、自分に合うコンタクトレンズを探す。
 そんな時、彼女は「新製品のコンタクトレンズ」のモニターを募集するサイトを目にする。
 どんな視力・眼球のカーブにもフィットし、また、何も付けていないようなフィット感がある等、良いことずくめなことが書いており、ヒトミは不審に思うが、「無料」の魅力には勝てず応募する。
 翌朝、見知らぬ少女がヒトミの家にコンタクトレンズを届けに来る。
 その際、少女は一日14時間以上の装着はしないよう注意する。
 その後、早速、ヒトミがコンタクトレンズを付けてみると、予想以上に自分が可愛くなってビックリ。
 このお陰で彼女はクラスの「おしゃれ女子グループ」の仲間入りができ、真田とも接近する。
 そのため、コンタクトレンズを装着する時間が延びていくが、少女の警告通りに「見えすぎる」ようになり…」

・「File.4」
「大学生の一花には廉という彼氏がいた。
 しかし、彼は家庭教師のバイトが忙しく、会えるのは大学の学食ぐらい。
 更に、彼は束縛を嫌い、バイトの間は連絡を取ることを一切禁ずる。
 一花は廉が浮気しているのではないかと疑心暗鬼になるが、ある時、「恋人追跡アプリ」のモニターを募集するサイトを目にする。
 これはアプリをインストールした後、恋人のメールアドレスを設定すれば、GPS機能によってその位置情報・行動をひそかに知ることができた。
 これにより、一花は廉の行動を監視し、心の不安を払拭する。
 だが、廉が連続女性絞殺事件の犯人ではないかという疑念を持つようになり…」

 「闇都市伝説」というタイトルでありますが、内容的には「モニタリング闇サイト」の続編です。
 個人的には「仮想の恋人」をテーマにした「File.2」がブラックなラストで面白く思いました。
 よくよく考えると怖い話であります。

2026年1月5・6日 ページ作成・執筆

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