吉富昭仁
「スクール人魚@」(2013年5月5日初版発行)
「スクール人魚A」(2014年1月5日初版発行)
ある学校に伝わる噂。
夜、学校のプールの前で、呪文を唱えると、学校に人魚が現れる。
そして、その人魚の肉を食べれば、恋が叶うという。
だが、もしも、人魚を捕まえることができなければ…。
・「芳子と春子の場合」(単行本@/「週刊少年チャンピオン」2006年48〜50号)
「プールの更衣室で見つけた、古びたメモ帳。
それには、学校に伝わる、人魚の噂について詳しいことが書かれていた。
芳子と春子は夜の学校に忍び込み、人魚を呼び出す呪文を唱える。
すると、おびただしい数のスクール水着の少女達が現れる。
水着の胸元にはアルファベットの記されたゼッケンがあり、その人魚の肉を食べれば、頭文字の男性と両想いになれるらしい。
二人は目当ての頭文字の人魚を捕まえようとするが、人魚達は校舎の床や壁を水の如く、自由自在に泳ぎまわり、二人を翻弄する…」
・「俊子と直美の場合」(単行本@/「週刊少年チャンピオン」2008年41〜43号)
「地味な俊子と、派手で生意気な直美は犬猿の仲。
そんな二人が、同じ相手を巡り、夜の学校で人魚狩りをすることとなる。
直美はこの機会に、気に入らない俊子を人魚に変えようと目論むが…」
・「美咲と典子の場合」(単行本@/「チャンピオンRED」2013年3月・4月号)
「夜の学校で、人魚を呼び出した美咲。
彼女の目当ての人魚は、頭文字が「M」の人魚。
だが、同じく「M」の人魚を狙う典子先生に美咲は襲われることとなる…」
・「真理子と香の場合」(単行本A/「チャンピオンRED」2013年6月号)
「夜の学校で、真理子は香の人魚を探す。
香は、真理子の恋を成就させるために、人魚にされてしまっていた。
真理子の前に、香の人魚が現れるが…」
・「由衣と沙織の場合」(単行本A/「チャンピオンRED」2013年7〜9月号)
「わがままだが、華のある由衣と、彼女とは腐れ縁の沙織。
由衣に頼まれ、沙織は人魚狩りに協力することとなる。
だが、校内には、由衣と同じ「E」の人魚を狙う、後輩の礼子と麻美がいた…」
・「秀美と七恵の場合」(単行本A/「チャンピオンRED」2013年10・11月号)
「不良ぶってる来光秀美は幼なじみの泰三のことが大好き。
言い出せず、モヤモヤしている時、保健の鈴木先生が話しかけてくる。
鈴木先生は人魚伝説について彼女に教え、秀美はバカバカしいと思いつつも、プール前で呪文を唱える。
すると、彼女の前に、人魚達が現れ、次々と襲いかかってくる。
秀美の運命は…?
そして、鈴木先生の思惑とは…?」
最近の怪奇マンガは不勉強で、私に語る資格はないと思いますが、「スクール人魚」は傑作と断言して差し支えないでしょう。
奇想天外な設定を軸に、少女達のドロドロしたドラマが展開され、エグくて、グロくて、そして、もの凄く面白いです。
また、奔放な想像力とダイナミックな描写力も特筆すべきでしょう。(「真理子と香の場合」の、便器や水道から人魚が現れるシーンはたまげました。)
ただし、私、「スクール人魚」をまだ全巻読んでません。
全2巻ということで書いたのですが、よくよく調べたら、5巻まで出てました。
申し訳ないのですが、続きの紹介は後日と言うことで、あしからず。
2018年6月30日 ページ作成・執筆