吉富昭仁
「スクール人魚B」(2017年3月1日初版発行)
「スクール人魚C」(2017年10月1日初版発行)
「スクール人魚D」(2018年3月1日初版発行)


 ある学校に伝わる噂。
 夜、学校のプールの前で、呪文を唱えると、学校に人魚が現れる。
 そして、その人魚の肉を食べれば、恋が叶うという。
 だが、人魚を捕まえることができなければ…。

・「第15話 忍と桜の場合T」(単行本B/「チャンピオンRED」2016年9月号)
「新山桜が手に入れた古ぼけた手帳。
 これは様々な女子生徒を経て伝えられたもので、夜の学校に現れる人魚について書かれていた。
 桜には片想いの男子がおり、親友の龍ヶ崎忍は彼女の人魚狩りに付きそう。
 夜の学校で二人が人魚を呼び出す呪文を唱えると、二人の目にスクール水着を着た人魚の姿が視えるようになる。
 桜は水着に「Y」のイニシャルの付いた人魚を追うが、一方、忍に対して人魚は思わぬ変化を見せる…」

・「第16話 忍と桜の場合U」(単行本B/「チャンピオンRED」2016年10月号)
「桜に人魚のことを詳しく教えたのは、行きつけの大山医院に勤める看護婦、鈴木であった。
 この手帳の呪文を書いたのは鈴木で、彼女は人魚の伝説の始まりや人魚の知らぜざる秘密について知っているという。
 そして、人魚は両想いの場合、嫉妬に駆られて女子に襲いかかるというのだが…」

・「第17話 忍と周太郎の場合T」(単行本B/「チャンピオンRED」2016年11月号)
「忍は夜の学校に手帳を落とす。
 それを拾ったのは周太郎という男子生徒であった。
 彼は自分の恋を叶えるため、忍と共に夜の学校で人魚を呼び出すが、果たして…」

・「第18話 忍と周太郎の場合U」(単行本B/「チャンピオンRED」2016年12月号)
「周太郎は水着に「N」のイニシャルの付いた人魚を追う。
 忍は人魚がもとは人間だったと主張し、彼を止めようとする。
 だが、彼女は階段から転落してしまい…」

・「第19話 夜間調査」(単行本B/「チャンピオンRED」2017年1月号)
「鈴木によると、人魚を人間に戻す方法があるらしい。
 また、人魚たちに教えてもらった「Q」という文字にも何らかの手がかりがあるようであった。
 忍は夜の学校で人魚を呼び出し、人魚たちと失踪者のリストを照らし合わせていく。
 そこで明らかになったのは…?」

・「第20話 戻る条件」(単行本B/「チャンピオンRED」2017年2月号)
「忍が人魚について調べていると、そこに西村貴明が現れる。
 貴明は幼馴染で、彼女を心配してつけてきたのであった。
 彼に告白され、彼女の心は揺れるが、その時、朝が近づいており…」

・「第21話 由香里と博美と翔太の場合」(単行本C/「チャンピオンRED」2017年3月号)
「上村翔太は奇妙な体験をする。
 彼は博美という女子に片想いをしていた。
 その博美の親友、由香里が突如、行方不明になり、博美は非常に落ち込む。
 二日後、翔太は博美に夜の学校へ呼び出される。
 博美は由香里が行方不明になった原因について話すが、彼女が彼を呼び出した目的とは…?」

・「第22話 もう一つの手帳」(単行本C/「チャンピオンRED」2017年4月号)
「翔太は博美の手帳を手に入れる。
 電話で友人の貴明にその話をしていた時、貴明は彼の話に興味を持つ。
 翔太と貴明は学校へ別々であったが、それぞれの学校で似たような事件が起こっていた。
 貴明は翔太から手帳を借り、忍にその手帳を見せる。
 それは桜の持っていた手帳とほぼ同一内容で、様々な学校で「人魚狩り」は伝わっているらしい。
 貴明は忍が恋をしていると思っているふうで、彼女は否定するのだが…」

・「第23話 忍の恋」(単行本C/「チャンピオンRED」2017年5月号)
「忍と貴明が一緒に帰っていると、幼なじみの小夜が現れる。
 忍・貴明・翔太・小夜の四人は小学校の時、よく一緒に遊んでいた。
 小夜は忍にもうすぐ貴明は自分がもらうとこっそり告げる。
 「好きにすれば」と強がる忍であったが、帰宅後、彼女は自分の恋心に目覚め…」

・「第24話 忍と小夜の場合T」(単行本C/「チャンピオンRED」2017年6月号)
「その日の夜、忍のスマホに鈴木から電話がかかってくる。
 忍が学校に向かうと、小夜が人魚を呼び出す呪文を唱えているところであった。
 小夜の目的は水着に「N」のイニシャルのついた人魚。
 忍は彼女を止めようとするのだが…。
 一方、翔太は夜のランニングの最中、マスク姿の女を目にする。
 その女は博美が姿を消した時にそばにいた女であった。
 彼は貴明に連絡し、女の後をつけると…」

・「第25話 忍と小夜の場合U」(単行本C/「チャンピオンRED」2017年7月号)
「マスクの女が向かった先は、桜の家の前であった。
 桜は先日、学校に急に戻ってきたものの、ショック状態にあり、今日、退院したばかりであった。
 女が二階の窓に呼びかけると、桜が姿を現し、二階から跳び下りる。
 女は彼女をどこかに連れていこうとするのだが…。
 その頃、学校では忍がジレンマに悩まされていた。
 人魚を守るためには呪文で人魚を視えるようにしなければならないが、そうすれば、忍は人魚に襲われてしまう。
 それに、どの道、小夜は目的を達するまで何度でも人魚を狩りに来るに違いない。
 もしも、貴明の心が小夜に奪われてしまったなら…」

・「第26話 忍と小夜の場合V」(単行本C/「チャンピオンRED」2017年8月号)
「夜の学校に忍・小夜・貴明・翔太・小夜が集まる。
 小夜は貴明に告白するが、自己嫌悪に陥り、その場から走り去る。
 忍たちは彼女を追うが、小夜は「きゅうのにんぎょ」に襲われると助けを求め、その場から姿を消す。
 桜によると、「きゅうのにんぎょ」は「さいしょのにんぎょ」らしい。
 小夜を助けるため、忍は人魚を呼び出す呪文を唱えるのだが…」

・「第27話 絶望の朝」(単行本D/「チャンピオンRED」2017年9月号)
「小夜は「N」の人魚の肉を食べる。
 一方、忍は人魚の群れに襲われ、翻弄される。
 ふと気づくと、人魚たちは忍に何もせず、ただ笑いかけていた。
 忍は貴明と両想いでなくなったことを知るが、その時、夜明けが近づいていた…」

・「第28話 もうひとつの人魚伝説」(単行本D/「チャンピオンRED」2017年10月号)
「朝の学校に忍の母親の姿があった。
 忍の母親は忍に鈴木について話す。
 時は1986年、鈴木は母親(旧姓:来光)が通っていた高校の保健の先生であった。
 鈴木は彼女を「R」の人魚にして、龍ヶ崎泰三(忍の父親)の心を奪おうと目論むも、忍の母親の逆襲にあい、翌日から学校に来なくなる。
 その年の夏、人魚狩りに失敗して行方不明になった林という女子が突如、姿を現す。
 夜、忍の母親は林に詳しい話を聞こうと、彼女の家に自転車で行く。
 すると、鈴木が彼女を家から連れ出し、車で海に向かうのを目撃する。
 鈴木の目的とは…?」

・「第29話 Qの人魚」(単行本D/「チャンピオンRED」2017年11月号)
「母親の話にも出てきた『Qの人魚』。
 噂によると、これがこの伝説を作った最初の人魚で、「話しかけてくる人魚」とも呼ばれていた。
 そして、忍は「Qの人魚」らしきものに「もう来るな」と警告されていた。
 しかし、忍は人魚伝説を終わらすために「Qの人魚」に会おうと、再び夜の学校を訪れる。
 彼女が人魚を呼び出す呪文を唱えた後、スマホに翔太から連絡が入る。
 彼はネットを駆使して、人魚の情報を集めていた。
 彼は「話しかけてくる人魚」について忍に話そうとするが…」

・「第30話 Rの人魚」(単行本D/「チャンピオンRED」2017年12月号)
「忍の前に『Qの人魚』が姿を現す。
 彼女は長い金髪に、「Q」のイニシャルを付けた白い水着を着ていた。
 彼女を殺せば、全ては終わるらしい。
 忍は「R」のイニシャルの付いた水着を着て、「Qの人魚」を捜すのだが…。
 その頃、忍の母親は桜を連れ出そうとする鈴木の前に立ちはだかる。
 彼女が鈴木に人魚伝説の始まりと「Qの人魚」が誰なのか問うと…」

・「第31話 暴かれる真実」(単行本D/「チャンピオンRED」2018年1月号)
「『Qの人魚』の正体は「久慈翔子」という少女で、伝説は友人に裏切られた彼女が創作したものらしい。
 そして、それを利用して、伝説に多くの少女を巻き込むことで、伝説に血肉を与えてきた少女がいた。
 彼女の究極の目的は…?」

・「第32話 さらなる深淵」(単行本D/「チャンピオンRED」2018年2月号)
「『Qの人形』はその凶暴性を露わにし、他の人魚と共に忍を襲う。
 彼女は人魚になった忍の肉を食べることを欲するが、忍は拒否し、「Qの人魚」にこれ以上、誰も巻き込まないよう頼む。
 そのためには、「Qの人魚」を殺すしかないのだが、忍の決断は…?」

 「スクール人魚A」の三年後に「終わったと思ったら復活」(D巻の後書きより)した「新章」(B巻の帯より)です。
 忍というヒロインを軸に「人魚伝説」の始まりを追うというストーリーで、A巻の「秀美と七恵の場合」とリンクもしております。
 ただし、打ち切りになったのか、作者側の事情かはわかりませんが、人魚伝説の謎は完全には解き明かされず、忍が久慈翔子について調べる決意をするところで終わっております。
 第32話が書かれてから、早や七年以上…。
 復活して続きを描いてほしいのですが、無理でしょうか。
 とりあえずは、読者が増えないことには話が始まりませんので、こんな駄文でも作品に興味を持っていただけたなら、幸いです。
(単行本は入手困難ですが、電子書籍なら簡単に読めますので、興味を持たれた方は是非お読みになってみてください。)

2025年8月19〜22日 ページ作成・執筆

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