本田真吾「彩子・黒」(2018年4月15日初版発行)

・「第1話 インストール」
「女子高生達の間に広がる裏アプリ、彩子。
 AIキャラがどんな質問にも的確に答えてくれて、大好評。
 だが、それは使う者に死をもたらす、呪いのアプリであった…」
・「第2話 知世」
「K県K市。
 朝比奈知世(ちせ)は美人で、非の打ちどころのない優等生であったが、重度の男性恐怖症。
 彼女は、友人の香恋から「彩子」アプリのことを聞く。
 おかしなことに、知世のスマホに「彩子」がいつの間にかインストールされていた。
 彼女が、自身の男性恐怖症について相談すると…」
・「第3話 成瀬」
「アプリをきっかけに、知世は、学園一の乱暴者の成瀬謙五と知り合いになる。
 彼は、彩子アプリで、妹を亡くしていた。
 彩子アプリをこの世から抹消するために、二人は、アプリのAIキャラ、彩子について調べるのだが…」
・「第4話 香恋」
「彩子の呪いは、知世を執拗につけ狙う。
 それがきっかけとなり、知世と成瀬の距離は縮まっていく。
 一方、死の恐怖に怯え、香恋は憔悴していく…」
・「第5話 彩子」
「成瀬は、過去の女子高生連続殺人事件に、彩子に関する鍵を見出す。
 その頃、彩子は、知世と香恋に迫りつつあった…」
・「第6話 アンインストール」
「遂に、正体を現した彩子。
 成瀬は、知世を救うために、命がけで立ち向かうのだが…」
(「月刊少年チャンピオン」2017年10月号〜2018年3月号掲載)
・「彩子・黒 Another Story」(描き下ろし?)
「成瀬謙五の妹に関するショート・ストーリー」

 最近、優れた怪奇マンガが多々出ているのにも関わらず、私、とんとご無沙汰なのであります。
 更に、テレビもほとんど観ず、かと言って、インターネットも大してせず、スマホもろくに扱えないという時代錯誤なオヤジですので、最近の作品をちゃんと理解できる自信もありません。
 でも、駕籠真太郎先生をどこか彷彿させる、キテレツかつモ〜レツな残酷描写には痺れました。
 また、ラストは、脳ミソ剥き出しのモンスターが大暴れする展開で、大満足です。
 この作品には、スピンオフの「彩子・白」があります。
 一年前の「彩子」アプリ誕生の経緯を描いた前日譚で、併せて読むことをお勧めいたします。(かなり胸糞の悪い内容ですが…)

2018年11月12・13日 ページ作成・執筆
2020年10月12日 加筆訂正

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