いばら美喜「化け猫少女」(1981年9月1日発行/黒99)
いばら美喜「怪談!!黒猫」(1987年4月16日発行/青160)
「志村洋二という青年が笹倉という温泉街を訪れる。
そこで病気の療養をしているクラスメート、瀬川恵子を見舞うためであった。
しかし、恵子の母親によると、恵子は脳の萎縮する病気で先は長くないと言う。
藁にも縋る思いで、恵子の母親は、笹倉の近くに住む「お霊憑き(おりょうつき)」である祈祷師の老婆にも相談したものの、その老婆は行方がわからなくなっていた。
ふとした偶然から、洋二はある家の土蔵の二階に閉じ込められている娘が、祈祷師の老婆であることを知る。
祈祷師の老婆は、若返るため、「お霊憑き」を用いて、そこの家の娘と入れ替わったところを、家の主人により閉じ込められたのであった。
洋二は、今は娘となった祈祷師の老婆を土蔵から脱出させるのに手を貸し、そのお礼に、恵子の病気を治してもらう。
その方法とは、祈祷師の飼い猫「お霊」に二人の人間を舐めさせると、二人の状態が入れ替わるというものであった。
小生意気な金持ちの娘と健康な身体を入れ替え、恵子は再び元気になるが、金持ちの娘は急死。
洋二はこのことがばれるのではないかと危惧し、祈祷師を殺そうとするのだが…」
ひばり書房黒枠期の「くろねこ」の再録です。
2017年1月8日 ページ作成・執筆