さがみゆき「怪談奇理子の墓」(1987年9月6日発行/青178)

「相原たけしは北海道に嫁いだ姉、民江を訪ねる。
 その途中、獲物を追う猟師を見かけるが、その猟犬を殺したのは、奇理子であった。
 奇理子は、姉が嫁いだ「メガネ」(名前なし)の連れ子であり、一年前に結核で亡くなっていた。
 奇理子はすぐに姿を消してしまい、たけしは奇理子への思いに耽りながら、姉の家を訪問する。
 たけしは姉に奇理子を見たと言うが、奇理子は一年前に死んでしまったという返事。
 しかし、何故か、たけしは自分が会った少女が奇理子であるとの確信が深まる。
 その夜、たけしは奇理子が生前好きだった曲が流れてくるのを耳にする。
 音をたどっていくと、離れの古びた部屋から聴こえてくる。
 その部屋のドアを開けようとした時、「メガネ」に制止される。
 奇理子は生きていると主張するたけしに、「メガネ」は言い含めるように奇理子は死んだと繰り返す。
 仕方なくベッドに戻るたけしだが、窓際に何者かの気配を感じる。
 カーテンを開けると、窓の向こうに奇理子の姿があった。
 たけしは逃げる奇理子を追い、離れの部屋に押し入るが、奇理子は様子は豹変させ、たけしに襲いかかる。
 奇理子に一体何が起こったのであろうか…?」

 ひばり書房黒枠からの再録です。
 表紙のイラストが洋風に描きかえられておりますが、内容は旧態依然のまま…カバーイラストにだまされた子供は多かったかも…。

2016年3月22日 ページ作成・執筆

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