杉戸光史「白へび娘の墓」(1988年10月16日発行/青162)

「夏休み、タケシとマキの兄妹は、いとこのめぐみの家へ向かう。
 途中、天女ガ原(あまがはら)という場所で、二人は奇妙な石碑を目にする。
 タケシがそれを調べようとした時、年老いた和尚から注意を受ける。
 その石碑は「白蛇様」を祀る「蛇塚」で、手を出すと、祟りを受けるらしい。
 後で、めぐみに聞いたところ、この地方には、白蛇にまつわる、恐ろしい伝説があった。
 四百年ほど前、次郎という青年が、白蛇の化身の娘、妙織に魅入られる。
 憑りつかれた次郎は夜な夜な妙織と逢瀬を重ねるうちに、どんどん憔悴していき、奇行が多くなる。
 それを知った家族は、占い師の老婆の助言のもと、妙織に松ヤニ等を溶かした液体をぶっかけ、壷に封じ込めると、その上に塚を築いたのであった。
 タケシは伝説を迷信と笑いとばし、翌朝、塚へと向かう。
 夜中に塚は落雷で砕けており、その下に奇妙な壷が見える。
 封印を剥がしたタケシは、案の定、白蛇に憑りつかれ、精気をどんどん奪われていく。
 マキ、めぐみ、妙覚寺の和尚は、タケシを救おうと、策を練るのだが…」

 ひばり黒枠単行本の「白へびの墓」を再刊したものです。

 再録に際し、10ページ程度、削除されております。
 気付いた範囲での変更点は以下の通り。
・ヒバリ・ヒット・コミックスでは、1ページ目がタイトルページに変更。
・黒枠での、p22、pp24〜26(タイトルページと登場人物紹介)、pp38・39(見開きで大蛇が現れるシーン)、pp56・57(落雷のシーン)、pp146・147(カエル爆食いシーン)が削除。
・黒枠(p165)の「漫画は太陽プロ」が、ヒバリ・ヒット・コミックス(p151)では「漫画はひばり」に変更。
・最終ページの「完」が「おわり」に変更。

2020年9月2日 ページ作成・執筆

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