たつみ信「のろわれた湖」(220円)
「湖山家で起こる連続殺人事件。
湖山家は、未亡人と、両親を亡くした甥や姪のリサ、茂、修、弘子で構成されていた。
そして、甥や姪には未亡人の死後、湖山家の莫大な財産を相続する権利があった。
ある夜、茂が何者かに刺殺される。
犯人は、茂の部屋にいた、サングラスの青年と推測された。
湖山未亡人は、その青年を、過去に行方不明になった進だと話す。
十年前、彼女は、忠という名の子をつれ、同じく進という子を持つ湖山氏と再婚した。
幸せな生活を送っていたが、不幸なことに、忠は湖で溺死、その数日後、進も同じ湖で同じ死に方をする。
しかし、進の死体は見つかっておらず、進は忠を殺し、家出したとの噂もあった。
未亡人の言葉を耳にして、幼い頃、進と仲の良かったリサは胸騒ぎを覚える。
リサは茂の死体の第一発見者であり、その際、サングラスの青年から、翌日の夜、湖に来るよう告げられていた。
刑事にこのことは内緒にして、湖畔に向かったリサは、サングラスの青年に紐で縛られ、モーターボートに乗せられる。
そのまま、サングラスの青年は湖山家の屋敷に向かうが、そこで弘子の刺殺体が発見される。
サングラスの青年は進なのであろうか…?
そして、真犯人は一体誰…?」
前作「恐怖島」よりは凝っている印象を受けます。
少女マンガ時代の、ちばてつや先生を(個人的には)思わせる絵柄が「陰惨さ」とは程遠いのですが、それはそれでいいと思います。
・備考
パラフィン紙剥がし痕あり。カバー貼り付け。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕とスタンプ押印あり。
2017年3月24日 ページ作成・執筆