好美のぼる「やもり少女」(220円)
「大工の梅吉の家に二人目の赤ん坊が生まれそう。
娘のお静は妹が生まれるといいなと楽しみにするが、父親の方は母親が産気づいているにもかかわらず、酔って帰って来る。
赤ん坊が生まれた時、産婆が血相を変えて家から飛び出してくる。
慌てて家に入ると、赤ん坊は天井を這っていた。
赤ん坊は柱を伝って降りてくると、母親の布団に入る。
お静は父親を呼んでくるが、布団の中の母親は白骨と化していた。
以来、父親は赤ん坊(名前は小夜子)を「化物」と忌み嫌う。
お静は一人で小夜子の世話をみて、小夜子は普通の赤ん坊よりも早く成長していく。
小夜子には異常なところがあった。
たまに、両足が巨大なしっぽになり、口からは大きな舌が覗く。
ある日、父親は小夜子を入れる檻を作る。
お静は小夜子を逃がし、小夜子は木の上の穴に隠れる。
その夜、やもりに姿を変えた小夜子は村人の家に忍び込み、次々と家人を白骨化させる。
そのそばには、梅吉の大工道具を置いていた。
そのため、梅吉には殺人の容疑がかかり、追われる身となる。
一方、お静は小夜子と再会し、家に連れていかれる。
小夜子はお静に何か教えようとするのだが…。
この忌まわしい事件の原因は何なのだろうか…?」
スマッシュ・ヒットです!!
好美のぼる先生の作品の中では、かなり面白い部類に入るのではないでしょうか?
何といっても、「やもり少女」のあまりにゲテゲテしい描写に心躍ります。
当然ながら、ムダに凶暴で、犠牲者はかなりの数に上ります。(しかも、無関係な人ばっかり…。)
そして、ラストで明かされる呪いの原因に、あたしゃ、カックン…。
機会があれば、是非とも復刻をお願いいたします!!(まんだらけ様より復刻された 「少女カメレオン」より面白いと思います。)
・備考
ある親切な方から貴重な御本をお借りいたしました。本当にありがとうございます。借りたものですので、問い合わせをされましても、答えられないことが多いと思います。ご了承ください。
2022年6月16日 ページ作成・執筆