杉戸光史「130才の少女」(220円/1964年~1965年頃)

「埼玉県北葛飾郡杉戸町(実際の地名かどうかは不明)。
 理加のクラスに転入してきた、金髪の美少年ジャック。
 彼は、妹のメリーと使用人の杉山と共に、町の西洋館に越してきたのであった。
 クラスの女子は、ジャックに夢中になり、毎日、彼の館に遊びに通う。
 だが、彼の館を訪れた女子の中の一人は軽い「老人病」に必ずかかる。
 その「老人病」とは、原因不明の流行病で、若い人間が一気に年を取るという奇病であった。
 理加のボーイフレンドである竹中公郎(きみお)は老人病の原因はジャックにあるのではないかと疑う。
 ある日、理加の学校机にジャックからのラブレターが入っていたのを利用して、公郎は理加に館を探りに行かせる。
 理加がジャックに案内された居間には、実物そっくりのメリーの肖像画が掛けられてあった。
 この館の住人と「老人病」は関わりがあるのだろうか…?」

 ひばり書房黒枠の「老少女の恐怖」にて再録されております。
絵画怪談を絡めた「吸精鬼」ものであり、浜慎二先生の「灰色の少女」と共通項があるように思います。

・備考
 ビニールカバー剥がし痕あり(あちこち剥げてます。)。カバーの袖に人名の落書きあり。糸綴じあり。読み癖あり。後ろの遊び紙に数字の記入あり。

2016年7月29日 ページ作成・執筆

貸本・ひばり書房・リストに戻る

貸本ページに戻る

メインページに戻る