古賀しんさく「死人とデイト」(220円)



「二ノ宮新吾は、午後七時の波止場に来るよう伝言を受ける。
 恋人の加奈と波止場で待っていると、ヒゲを生やした船員のような男に銃で脅され、新吾は殴られて気絶。
 気が付くと、二人は船の倉庫の中であった。
 しかも、その船には、銀行強盗をして、逃亡中のギャング七人が乗り合わせていた。
 見つかった新吾は、銃の名人である男とマシンガンで勝負して、勝てば、命は助けてもらえることとなる。
 新吾は勝負に勝ち、相手の男は死ぬが、新吾はお互いの銃が空砲であることに気付く。
 また、ギャング達も、次の移動手段のヘリコプターが五人しか乗れないと知って、疑心暗鬼に襲われる。
 実は、新吾を助けたのは船長で、新吾達を船にさらったのも彼の仕業であった。
 船長にとっては、これは最後の航海であり、悪人どもを更生させるため、新吾の力を借りようと誘拐したと新吾に説明する。
 そう聞いて、新吾は協力を約束するが、この会話をギャングの一人に聞かれ、また殺されそうになる。
 殺されそうになる寸前、船は嵐に襲われ、転覆の危機に直面する。
 急場をしのぐため、皆、協力することになるが、ギャング達が一人また一人と死んでいき…」

・備考
 ビニールカバー貼り付け。カバー痛みあり。前後の見返しのノド、紙テープで補強。前の遊び紙、テープ補修。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。

2021年6月27日 ページ作成・執筆

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