「オール怪談別冊 祇園囃子」(1964年夏頃?/200円)
収録作品
・小島剛夕「祇園囃子」
「京都の祇園祭。
そこで沖田総司は、茶の師匠の娘、明香(さやか)と知り合う。
二人は互いに惹かれ合い、総司は茶道を習い始める。
が、総司の立てた茶に明香が血を見た時、総司は自分の身体に血が染み付いていることを知る…」
・関すすむ「烏(ガラサ)」
「高利貸しの女を夜中に殺害して、その金を奪った若き侍。
その犯行を見ていたのは、女の飼っていた烏だけだった。
以降、侍の身辺を烏が付きまとうことになる…」
「ガラサ」とは烏の琉球地方での呼び方とのことです。真偽の程は確かでありません。
・小島剛夕「わだつみは愛(かな)しからずや」
「寛永年間(1624〜1644)、徳川幕府によるキリシタン弾圧により、海外に追放される、混血児たち。
父親を異国人に持つ、お春もジャガタラ(ジャワ島じょジャカルタの古称)へ流されることになる。
お春と相思相愛だった修二郎は一年後にお春から届く文を待つ。
お春恋しさに密航を企てるが、事前に発覚し、しかもキリシタンであることがばれて、修二郎は投獄。
その頃、修道院に入っていたお春の病はますます重くなっていた。
拷問を日々受け、命が燃え尽きようとする修二郎の前に、尼僧姿のお春が現われる…」
・備考
ビニールカバー貼り付け。ホッチキスによる綴じあり。pp57・58・75・76(関作品)、破れ。
平成26年12月20日 ページ作成・執筆