松下哲也「怪談尼僧ざんげ」(220円)
「岐阜県の谷汲華厳寺に向かう途中にある庵寺(いより)。
その一つに春妙院という庵寺があり、春蓮尼という妙齢の美しい尼が住んでいた。
乱れた生活を送った母親から逃れるために、尼となったものの、ふとした巡り合わせから、大志という青年と出会い、彼女の血は騒ぎ出す。
そんな最中に起こる、寺への放火事件。
寺同士が憎み会う現実に悩み苦しんだ若い僧の空念は、山に籠もる前に妙蓮尼に会いに来るが、空念は妙蓮尼を抱いてしまう。
それからしばらくして、小さな村の山奥に毎日のように通う妙蓮尼の姿があった…」
稀有な「尼僧もの」のマンガです。
(皆、「巫女さん」がそんなにいいのか? 次なるブームは「尼僧」なんだよ!!……根拠は全くありません。)
マンガの中では、即身仏が出てきたり、仏教の「形骸化」を訴えたりしておりますが、見所は、尼僧が「女の性(さが)」に目覚めていく過程でしょう。
なかなかアダルトな仕上がりです。
・備考
状態悪し。Y文庫仕様(カバーと表紙を外し、補強。また、本体を厚紙で覆い、その表紙に作品名を記入。)
平成27年7月21日 ページ作成・執筆