松下哲也「怪談夜叉乙女 前編」(220円)
「安土桃山時代末期、美濃国(岐阜県)西部、安八郡神戸町での話。
二ヶ月以上も雨が降らず、百姓達は大弱り。
しかも、土地の権力者、安八太夫による溜池つくりに駆り出され、神社で雨乞いもできなかった。
困り果てた農民達の前に、謎の小姓が現れ、雨を降らせる代わりに、「この町で…一番美しい娘をもらって」いくと言う。
その言葉通り、雨が降るが、その小姓が望んだものは、安八太夫の一人娘、紗織であった。
紗織には六郎という心から愛し合っている百姓がいるものの、部落のために、紗織は白装束で小姓のもとに向かう。
それを知った六郎は二人を追うが…」
松下哲也先生が小学校の時に聞いた伝説をもとにしたマンガであります。
先生は岐阜県出身なので、そのあたりに伝わる話なのかもしれませんが、詳細は不明です。
「哲也スリラールーム」ではウォルト・ディズニーの訃報(注1)について、その死を悼んでおります。
その後で、太平洋戦争時の特攻隊に対する共感を述べ、最近の男が女々しいことに対して苦言を呈しております。
一本気な人だったんだろうなあ…と思います。
・注1
ウォルト・ディズニーの死は「1966年12月15日」ですので、この作品は1967年の明け頃に出たのでしょうか?
・備考
デッドストックだったのか、使用感がありません。経年を考えれば、美本なのでありましょう。
平成27年7月29日 ページ作成・執筆