太田康介「黄色い骨の客」(150円)

「岡田ピコという不良娘がある夜、大金を持って家を出て、行方不明になる。
カヨがピコの父親から相談を受けている時、父親に小田天界という霊媒師から電話がかかってくる。
小田天界は銀座の霊媒師で、ピコがどうなったか知っているようであった。
ピコの父親は天界を訪ね、そこでピコの霊を視せられる。
父親はピコの死に落胆するが、カヨはボーイフレンドの大林明と共に真相の究明に乗り出す。
まず、怪しいのは霊媒師の小田天界で、二人は天界がいんちきな手品師であることを暴く。
しかし、天界が何故、ピコのことを知っているのかがわからない。
明とカヨが警視庁の知り合いを訪ねると、小田天界の弟が殺人犯で死刑になったことがわかる。
二人が山奥にある受刑者の墓地に向かうと、墓地の近くに荒れ果てた洋館があった。
そこは元・精神病院で、地元では絵描きの外人娘の幽霊が出ると噂されていた。
洋館の外で二人はピコのリボンを見つけ、ここに手がかりがあるらしい。
洋館の持ち主のドイツ人で、彼に会うため、二人は横浜に行くのだが…。
幽霊の正体とは…?」
ヒッチコック「サイコ」に多大な影響を受けた作品です。(ついでに、冒頭の警官殺しはゴダール「勝手にしやがれ」から?)
あと、ネタバレになりそうですが、1960年のアドルフ・アイヒマンの逮捕も作品に採り入れております。
ジャンルとしては怪奇色の強いミステリー&サスペンスで、テンポのよい展開で、そこそこ面白いと思います。
ただし、ミステリーとしてはかなりボロが多く、本格的なものを期待すると拍子抜けします。
その代わり、残酷描写が冴えていて、宙づりにされた死体の描写等あり、そこでカバーできている…のかな?
ちなみに、タイトルの「黄色い骨の客」は全く内容とは関係がありません。
インパクトだけで付けたけど、内容までは頭が回らなかった模様です。(よくある話です。)
・備考
前後の見返し、破れひどい。pp25・26の下部、セロテープで補修、また、一部欠損。後ろの遊び紙、貸本店のスタンプと貸出票の貼り付けあり。
2024年11月24日 ページ作成・執筆