小室孝太郎「命」
(1992年5月13日第1刷発行)
収録作品
・「命」
・「トワイライトゾーン」(「少年ジャンプ」黎明期に掲載)
「親友の正人が交通事故で死んで一週間目の夜。
風間大助が寝ようとすると、正人の幽霊が現れ、「トワイライト」というタイトルの本を指さして消える。
この本には「死後の世界」(「トワイライト・ゾーン」と命名)について書かれていた。
大助はこの本の著者、天魔博士に面会し、「トワイライトゾーン」と通信する方法について尋ねる。
博士は彼に服部道子という少女を紹介し、彼は彼女に連絡を取る。
道子は練馬第二中学校の二年生で、八歳の時、臨死体験をして以来、予知能力を持つようになっていた。
放課後、彼は彼女に会い、二人で正人とコンタクトを取るのだが…」
巻末に作者による「あとがき」があり、非常に参考になります。
「トワイライトゾーン」は「私が初めてSFマンガに着手した記念すべき作品」とのことで、オカルト漫画の元祖の一つではないでしょうか?
ただし、霊界との交信した後の展開がなかなかハードで、知識の正しさよりもエンターテイメントを優先しているのが、スピリチュアル漫画が氾濫している今から見ると、斬新でした。
2022年12月8・9日 ページ作成・執筆