月宮よしと「死の影法師」(160円)



「文禄三年(1595年)、豊臣秀吉の居城、伏見城に一人の忍者が潜入。
 忍者は秀吉の暗殺を謀るも、発見され、甲賀の忍者、伴陣蔵がこれを追い詰める。
 しかし、この忍者は彼の妻、おぼろで、更に、身重の身であった。
 陣蔵の仲間、柘植の鵜殿丈助はおぼろを助けるが、おぼろは深手を負い、男児を出産後、死亡。
 鵜殿は男児を陽炎と名付け、完璧かつ非情な忍者に育て上げる。
 二十数年後の寛永六年(1629年)。(本当は34年後)
 将軍家の指南役、柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみむねのり)は、徳川家光の弟、駿府大納言徳川忠長が謀反を計画していることを知る。
 忠長は、その準備として、諸国より浪人剣客を集め、御前試合を開催して、勝ち残った十名を召し抱えようとしていた。
 宗矩は、謀反を未然に防ぐべく、鵜殿丈助のもとを訪れ、陽炎を紹介される。
 そして、陽炎は、御前試合の勝者である強者達を、流麗な技で次々と討ち取っていく。
 忠長はこれに怒り、対抗すべく、伴陣蔵を雇う。
 こうして、父子が対決することとなるのだが…」

 実は「忍者マンガ」です。
 でも、個人的に「忍者」は「ファンタジー」だと思っていることと、残酷描写が多い作品なので、紹介してみました。
 猫眼破りの土矢伯猿斉(盲目、片足で、懐の猫を五感の代わりにする)、直立したまま、足の指先だけで前進する猪狩天堂(それに何のメリットがあるのか不明)、相手の肋骨を抉り取る「猪骨の術」の比留間秀兵といった、キテレツな剣法家の戦いが、なかなか楽しめます。

・備考
 ビニールカバー剥がし痕あり、また、見返しにビニカバ残り。糸綴じあり。切れのテープ補修幾つもあり。前後の見返しにスタンプと、それを青マジックで塗りつぶし。後ろの見返しに貸出票の剥がし痕と書き込みあり。

2020年10月14日 ページ作成・執筆

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