月宮よしと「怪談蟻地獄」(170円)
「戦国時代。因幡の国(鳥取県鳥取市のあたり)。
秋葉城の武藤重隆は、隣国の人見右近忠正の居城を急襲すべく、軍を送り出す。
だが、家来の里見康義は、重隆の日頃の仕打ちに怒りを募らせており、兵を秋葉城へと向ける。
兵のいない城はあっさり康義に占領され、康義は重隆に埋蔵金のありかを白状するよう迫る。
しかし、重隆は口を割らず、康義は重隆の家族を皆殺しにし、手負いの重隆も、可愛がっていた蟻にたかられつつ、息を引き取る。
康義は秋葉城の主となるが、娘の琴姫が、かくれんぼの最中に行方不明となり、変死体となって発見される。
数日後には、息子の国松が蟻にたかられて、亡くなる。
康義が和尚に相談したところ、重隆の祟りではないかということで、重隆を丁重に弔うこととなる。
だが、裏山の墓地に適当に埋めた死体はどこかに消えてしまっていた。
康義は、重隆は実は生きていて、家族を殺したと考える。
そこに重隆の怨霊が現れ、重隆の家族を皆殺しにすると告げる。
重隆の祟りとは…?
そして、その遺体の行方とは…?」
・備考
ビニールカバー剥がし痕あり。カバーに若干の痛み。糸綴じあり。後の遊び紙に貸本店のスタンプ押印。
2020年2月27日 ページ作成・執筆