望月みさお「妖女」(200円)
「網元の娘、和代はテストは一番、スポーツも万能。
ただ、潜水技術は信子に劣り、それが癪でならない。
そこで、和代は、作り話で信子を脅かそうと企む。
早速、「魔の岩場」と呼ばれる、大きな洞窟に魔物が出ると、皆に言いふらし、その上で、信子に潜水勝負を挑む。
ためらう信子を、和代は毎日、いじめるが、ある日、信子が潜水勝負を受けて立つ。
こうなったら、和代も引き下がることができず、「魔の岩場」でどれだけ貝を採れるか、勝負することとなる。
勝負は目に見えていたが、和代は、信子に負けたくない一心で、ひたすら粘る。
しかし、海底で謎の女性の姿を見て、びっくり仰天、その場から逃げ出してしまう。
一方の信子は「魔の岩場」が誰も近づかないだけあって、これ幸いと、毎日、貝類を大量に採り、家計の助けにする。
面目を潰された和代は、信子が「魔の岩場」に近づくせいで、自分の作り話が信じてもらえないと考え、彼女を脅かそうと画策。
海から上がったばかりの信子めがけて、崖上から岩を落とすが、それが信子に直撃、信子の姿は海に沈んでしまう。
以来、信子は行方不明となり、和代は罪の意識に苛まされる。
だが、信子の母によると、「魔の岩場」に信子の網袋があり、彼女が行くと、その袋は貝類でいっぱいになっているのだという。
信子は生きているのであろうか…?
そして、「魔の岩場」に出没する「女神」の正体とは…?」
ぶっちゃけ、荒唐無稽な話です。
でも、一応は「海女」を扱っているので、そういう漫画はちょっぴり珍しいかも。
あと、表紙のイラストですが、「怪談・63」(つばめ出版)の表紙と同じ絵が一部分、流用されております。(カバー欠損のため、若干、見にくいと思いますが。)
表紙のイラストを担当した絵師が同じだったのでありましょうか?
それとも、単なる使い回し?
・備考
カバー欠。小口や天、表紙に所有者の名前(F・Hさん)の記入あり。巻頭、巻末、ページが綴じより外れ。
2017年12月12日 ページ作成・執筆